当協会の取り組み

大韓民国警察庁 表敬訪問報告


記事:日調協副会長 松浦 宏治

3年前に警察庁及び警視庁から紹介を受けて日調協と業務提携をし、友好信頼関係を築いている「大韓民間調査協会」(河今晳 会長)の研修会に参加、韓国警察庁との探偵に関する会談をすべく、日調協有志一同が大韓民国を訪問しました。参加者17名は以下の通り。

■大韓民国へ出発

10月11日(火)午前中に日本各地より出発。参加者各位が空路、ソウルへ向かいました。羽田組は金浦着、専用バスにてソウルに到着。北海道、岡山、九州組は仁川着、入国審査・通関後、専用バスにてソウル市内のロッテホテルに到着後移動し、韓国PIA協会(大韓民間調査協会)事務局を訪問、同協会セミナー室にて、キム・ソンド副会長の司会により公式歓迎会行事「日韓公認探偵業務交流討論会」が開催されました。

■日韓を代表する調査業協会が討論

両国の各協会参加者来賓紹介を韓国側「ハ グムソク会長」、日本側「菊池秀美会長」により行われ其々挨拶が交わされ、大韓民間調査協会「カン ヨンギュ総裁」「同協会役員」へ記念牌及び感謝状が手渡されました。 また、韓国側からは菊池秀美会長、大藤、松浦両副会長並びに榎本専務に感謝状が渡されました。日韓両協会の歓迎の挨拶と答辞の後に業務交流懇談会が行われ、日本の探偵業法施行についての質問や、日本の悪徳探偵社等の質問があり通訳を交えて様々な意見交流が行われ有意義な討論会が実施されました。引き続き日韓両協会認定の優良探偵社と両協会の益々の発展を期した全体懇親会と記念撮影により閉会、大韓民間調査協会によるレセプション晩餐会会場へ専用バスにて移動しました。

■討論会の後は親睦会

ソウル市内で一番という韓国家庭料理専門店に場所を移して日調協訪問レセプション晩餐会が開催され、韓国ソウル市警の現職警察官も交え、参加者それぞれが有意義に交流を図り一日目が終了しました。

■ヤンピョン郡庁訪問

10月12日(水)は、専用バスにてソウルを出発、ソウル市内より約90分かけて風光明媚なヤンピョン郡(市)に移動、ヤンピョン郡庁を訪問。日本の市庁舎と同様の郡庁舎前には、ヤンピョン郡長、同警察署長、郡幹部が玄関先に出迎えて頂き、我々日調協訪問団を国賓級の扱いで大歓迎して頂きました。郡庁大会議室にて歓迎レセプション、意見交換会を経て歓迎昼食パーティーが開催されました。ホテルの中庭にて秋の素晴らしい風景を愛でながらのパーティーは天候にも恵まれて素晴らしいものでした。昼食会の後は、ヤンピョン郡の観光地である京畿道・楊平郡(ヤンピョングン)にある龍門山(ヨンムンサン)等を視察しました。

■韓国警察庁訪問

韓国警察庁

翌10月13日(木)はいよいよ韓国警察庁訪問でした。ホテルにて朝食後、ロッテホテルロビーに集合し専用バスにて移動。途中で日本大使館前にて慰安婦像横に座り込みを行うナショナリストを横目に韓国警察庁に到着。韓国警察庁は日本国の警察庁と同様に韓国全土の警察組織の頂点に位置する組織で、韓国の警察の体制は日本の警察同様の典型的な国家警察であり、アメリカ合衆国の警察のような形態ではない。最新統計は、警察人員総数は約96,000人。済州特別自治道については、2006年、自治警察制導入を謳った地方分権特別法に基づき、最初の自治警察団が設置されているという。行政自治部に所属する警察庁が警察大学、警察教育院、中央警察学校、警察捜査研修院、警察病院及び1特別市、6広域市、9道に設置された16地方警察庁を統括。警察庁の内部組織は生活安全局、捜査局、サイバー安全局、交通局、警備局、情報局、保安局、外事局の8局からなるとのことです。また、地方警察庁は市・道知事の所属下に置かれ、所轄の警察署を管轄するが、市・道知事には指揮監督権がなく、中央の警察庁が一括して指揮監督することになっている。日本の警察に例えると、かつての国家地方警察をより中央集権的にした形態となっている。

2016年3月現在、17地方警察庁は全国248の警察署を管轄する。 ※一部ウィキペディア引用 韓国警察庁には日調協より三役が懇談に招待された。同庁のサイバー安全局会議室内にて、警察庁ナンバー3の治安監を筆頭に幹部たちと挨拶の後、懇談を開始した。日本の探偵業、探偵社の実態についての質問をされ、両国間の探偵業や附帯する周辺産業の位置付けなど、内容は多岐に及びました。 浮気調査(不貞行為の民事的立証に関する調査実施結果の有用性等々)などの法的論拠や、探偵業と探偵業法に関する実務的概要を討論、日調協加盟員以外の悪徳業者排除及び、日調協の更なる発展を期待され、韓国警察庁側より表敬訪問懇談会の記念品が手渡され、記念撮影をして有意義な懇談会を終了しました。

■ソウル地方警察訪問

韓国警察庁を後にしてソウル地方警察庁(Seoul Metropolitan Police Agency、SMPA)に移動。こちらは、大韓民国ソウル特別市の31警察署を監督する機関で、正式名称はソウル特別市地方警察庁-(서울특별시지방경찰청)。 同庁に到着すると、こちらも総務部長をはじめ幹部の方たちが玄関先に整列して出迎えて頂きました。部長以下、案内係の職員皆様の先導により、同庁舎内を案内され、ソウル警察最先端のテクノ技術を紹介して頂いた。 ソウル特別市内に設置された膨大な監視カメラ映像が壁面一面にモニターでき、長距離ズーム機能による車輛ナンバー確認するシステムを見学。また、別の部署では、日本の110番通報と同様に112番通報による管制センターなどを紹介して頂き、実際の韓国警察行政についてレクチャーを受けました。こちらでも、大韓民間調査協会カン ヨンギュ総裁の元同僚でもある警察庁部長より訪問者全員に記念品を頂き大変歓迎され、ソウル地方警察庁の職員たちに玄関まで大勢で見送られ、同警察署視察研修が終了しました。

■大韓民間調査協会より「特別名誉会員」の会員証が授与

最終日の昼食会は、ソウル市内の韓国を代表する古宮のひとつ景福宮の近くに位置する「土俗村」。この一帯は西村(ソチョン)といわれ、趣のある韓屋の路地が多く、散策には最高のエリアに所在する日本人をはじめ各国から来韓する観光客で終日大賑わいの、行列が絶えない超有名店にて昼食会が行われました。 到着した際もお店の前には約50mは行列をなしており、これは60分待ちくらい覚悟かなと思いきや、カン ヨンギュ総裁が既に手配済みで我々一行は行列を尻目に着座する事が出来ました。総裁の手解きで参鶏湯の美味しい食べ方についてレクチャーを受けながらの和やかな昼食会でした。 また、こちらでも総裁からお土産品を頂き大変手厚いおもてなしをして頂きました。昼食会の後は普段は車では入れないというブルーハウス前へ。大韓民国に興味がない人でも、現在政治関係で騒ぎとなっている大統領府の別称であることは周知のとおりの場所です。正式名称は青瓦台(せいがだい、チョンワデ)。 韓国のソウル特別市鍾路区の北岳山の麓に所在する大統領官邸です。米国ではホワイトハウスというように、ブルーハウスと呼ばれています。我々一行の訪問時は、現在の騒動は起こっておらず、総裁らの配慮にて車を横付けして訪問する事が出来ました。 2週間程度の時間があれば迎賓館内部にも招待できる許可を取れるとのことで、あらためて総裁をはじめPIA関係者には敬服致しました。 現在の韓国情勢では大統領官邸に近づく事も出来なかったでしょう。 帰路に着く前に大韓民間調査協会会議室にて最後の研修会が開催されました。日韓両協会の探偵業に関する意見交換セミナーが実施され、最後に日本からの参加者全員に、大韓民間調査協会より「特別名誉会員」の会員証が授与されました。 これにて3日間の研修全日程を終了し、ハ グムソク会長らにお土産品を手渡されて見送りをうけ、それぞれ帰路につき参加者全員無事帰国の報を受け安心いたしました。 この度の訪韓に関しては、日調協にとって世界的に活躍できる石杖となる大変有意義なものであったと確信しております。 韓国民間調査協会関係者ご一同様、韓国警察庁担当官ご一同様、ヤンピョン郡長以下関係者ご一同様、ソウル特別市警察庁ご担当官ご一同様等々、訪韓を支えて頂いた皆様に深く感謝の意を表しますとともに、両協会の益々の友好と信頼を祈念申し上げ日調協韓国訪問団のご報告とさせて頂きます。

追伸:尚、本件の訪韓につきましては、両協会の業務提携経緯及び、日韓国家間の関係者関与もありますことを踏まえ、訪韓者及び面会者等の一部始終を警察庁担当官にご報告しておりますことを追記させて頂きます。

韓国大統領官邸 青瓦台 チョンテワデ

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